「は、」 「ん?」 「は、三郎と仲が、いいよね」 「あー…仲がいいと云うか、趣味が合うのかなあ」 「そっか」 「どうかしたの?」 「ううん、何でもない」 雷蔵はそう言ったきり、何も喋らなくなってしまった。いきなりそんなことを聞かれたって、どう答えればいいのかわからない。確かに、鉢屋とは趣味が合って、盛り上がったりもするけど。雷蔵は、何を思ってそんなことを聞いたんだろう。もしかして、嫉妬でもしてるんじゃないかなあ、と思って彼の顔を覗き込むと、見たこともないような顔をしていた。(目が丸くなる、ってこう云うことを言うのかな) 「みないで、いま、変なかおしてるから」 「…雷蔵、三郎に嫉妬した?」 「……うん、」 その言葉に嬉しさと愛しさが募り、ぎゅっと抱きついた。雷蔵は、「え、ちょ、どうしたの!?」と言いながら、数秒固まった後、おずおずとわたしを抱きしめ返した。その一生懸命な姿が愛しくて、雷蔵の胸に埋まりながら、ふふ、と笑みを零した。
君の体温でとける (090105) (つむぎさんにいただきました!あいしてます!) |