屋上少年少女
晴れた夏の空の下で、二人手をつなぎ仰向けに雲を見つめた。 半分こしたイヤホンから、心地いい音楽が流れてくる。 「夏が終わってさ」 水谷が口を開いた。 「秋がきて、冬が来て」 眼はまっすぐに上を向いたまま、呟くような声で。 「春がきて、また夏がくるよね」 「そうだね」 が小さく相槌を打つ。 「そしたらまた、」 ぎゅ、とつないだ手を強く握りなおす。 「俺と、こうしてくれる?」 は返事の代わりに、強く、彼がしたよりも強く、その手を握り返した。
真夏の空の下で君と