甘くなかったからおまけで 





ばたばたと三人が出て行ってしまったあと、部屋にぽつんと取り残されたレイトンは、ふうとため息をついて自分のデスクの引き出しを開けた。
「まいったな…渡しそびれてしまったよ」
そこには、小さな箱にはいった、淡いピンクの宝石のついたリングが静かに納まっている。
アロマ用にと買ってきた花束とは別に、あの可愛い留学生に渡すために、かなり前から用意していたものだ。
「まあ、これからも機会はあるだろうしね」
バレンタインに華やぐ街をしり目に、レイトンは一人で深く微笑んだ。