とりあえず出会い
「つうわけで、今日から俺が飼うことになったペットや」
はねだ…とくしゅ…きゅうなんたい。の、基地について、そこの職員の方々(というにはみなごつい…)に紹介をしてくれるというから、となりにぽつんと立っていたらこの言い草である。
「ちがっ、えっ、え?そういうんじゃないんですよね?」
「なんや、おまえ犬猫に発情すんのかい」
「えっちが、え、え?ペット?そういう扱いだったんですか?」
「野生の女子高生保護してん。世話しきれんときはここ預けるから、みんなよろしゅうな」
こんな説明ってありなのか…ありじゃないよな?ありなはずがない。
「し、嶋本さん、野生の女子高生って…」
「なんだ、やっぱりロリコンだったとですか」
「ここに泊まることもあるってことですか?」
「シマ、動物を飼う以上、無責任なことをしてはいけないぞ」
次々に声が上がる。なんなのだろう、この状況は。
「ほな、自己紹介せえ」
「え、私ですか」
「他に誰がおんねん」
「…
です。もろもろの事情があって、嶋本さんに面倒を見ていただくことになりました。よろしくおねがいします」
むすっとした表情でいう。この人、私のことなんだと思ってるんだ。
一方的に恩義を受ける身なので贅沢は言えないが、それにしたってペットとは…
「ほな、ここにいるメンツだけでも自己紹介したってください」
嶋本さんが言う。
最初に立ちあがったのは、背が高くてがっしりした(まあ全員がっしりしているけど)男の人だった。
「真田甚だ。よろしくたのむ」
それに続いて、次々と声が上がる。
「か、神林兵悟です!」
「石井盤ばい」
「高峰嘉之です」
「武山です…た、武山直美」
「安堂龍でーす」
には全員同じように見える。もともと人の顔や名前を覚えるのが苦手なのだ。
「…覚えられない」
「ま、ええわ。追々覚えてくやろ」
追々覚える機会なぞなくてもいいのに…と思う。帰りたい。超帰りたい。
「今おんのは六隊やな。俺は三隊やから、あんま会わんかもしれへんな」
「そ、そうですか…」
「ま、とりあえず俺はこれから仕事やから。その辺で水でも飲んどき」
「水て…あんまりだ…!」
ケラケラ笑いながらオフィスを出ていく嶋本さんに、ひどいひどいとわめきちらす。
「うるさいやっちゃな、仕事終わったら景気づけに肉食わしたるさかい、大人しゅうしとき!」
嶋本さんはいってしまった。
これからあの…なんだ。六隊?の人たちと、嶋本さんが戻ってくるまで待たなければならない。
人見知りで男性嫌いの
にとって、とても耐えられそうになかった。
(不本意だけど…嶋本さん、はやく帰ってきてください…)
さっそく「
ちゃんて嶋本さんの彼女なのー?」とか聞いてくる人たちにいえちがいますまったくちがいますと返しながら心の中で祈った。
とりあえず出会い、ここからプチネタあげていきます